1/8 CATNAPPER Live review

バンド: CATNAPPER
ライブ: 2009/1/8 @ 下北沢 Daisy Bar
ウエブ: http://music.geocities.jp/xxxcatnapperxxx/
試聴:  可
編成:  スリーピース
地域:  下北沢、新宿等

2008年はいい年だった。その昔、バンドで喧嘩別れしたベーシストと再会できた年だった。その子が今でもバンドをやってることを知り、何度かライブに遊びに行ってる。身内と言っちゃあ身内だが、それ抜きでも良いバンドだった。女性ギターボーカル、女性ベース、男性ドラムのスリーピース編成。流行りといえばそうだが、その分この編成でうまいことステレオタイプを打破するのは難しいことと、勝手ながら思う。誤解を避けるために敢えて書いておくが、全くもってキャピキャピしていない。ダークで、怪しくて、綺麗で、悲しくて、ストイックな上でポップなソングライティング。一歩間違えればモノ壊せると思う。

誰一人テクニシャンではない(僕も人のこと言えないが(笑))。でも、それをどうでも良くするくらいの曲のメロディの良さ、数々のイメージを連想させる歌詞、どんなにシンプルな8ビートでもお互いから目を離さないリズム隊のチーム力(二人ともバックコーラスをしっかりやってるのは偉い!)、考え抜かれた編曲とステージの構成。バンドをやってる人にとって、「優等生」のレッテルは必ずしもうれしいものでないが、やるべきことを一つ一つ丁寧にこなしていそうな彼女等にはまさに「良く出来ました」の花マークをペタっとつけたくなる。の割には謙虚なのよね。ハコでやるんだったら、もっと大きなハコでやればいいのに。個人的に、CATNAPPER前後のバンドが痛すぎて聞くに耐えなかったので・・・。女ボーカルそろえりゃいいってモンじゃないぞ。ごめんなさい。

CATNAPPERのボーカルの声質が特徴的と思う。ウエブの音源では分かりにくいけど、ライブではボーカルの中音・低音がすごくきれいに抜けてて、声の表情がとてもセクシーである。当人も相当美人、軽く惚れそうである。MCではソフトタッチの宇宙人っぷりを発揮する。張り上げるところがんばれ。視聴できる曲で気になったのは、「チラエイジュ」、「ジュピターの手」あたりです。

2009/1/13 ヒナミケイスケ