廃校フェス2009

廃校フェス2009
http://haikoufes.sblo.jp/


お越し下さいました皆様、
私達の教室を覗いて下さいました皆様、
授業を受けて下さいました皆様、
放課後の我々のライブまで見て下さいました稀有な皆様、
そして、当日私達の無謀な挑戦にご協力いただきましたスタッフの皆様に、
心より感謝申し上げます。


何より”生徒役”の存在がなければ成立しない脆弱なシチュエーションの中、
スタッフの皆様の甚大なサポートを得まして、
結果、大勢の方々に”生徒”として参加いただくことが出来ました。


私達の様な無名のノンキャリア集団が、
今回のようなイベントで人目にさらされること自体、
私自身は大きなプレッシャーだったのですが、
蓋を開けてみれば、何の気負いも無く、
このイベントを楽しむことができました。
私が担当した”社会”の授業も、
事前には大まかな話の流れだけ決めていただけだったのですが、
始まった当初は”生徒”の多さに恐れおののきつつも、
次第に自分の流れを掴むことが出来、
プライベートではまず有り得ないくらいの饒舌っぷりを発揮することができました。
反応が物凄く良くてびっくりしてしまいましたが、
もしリクエストがあればまた色んな場所でやりたいとも思いました。


そんなこんなで、当日の授業&ダイジェストを・・・


・1時間目 算数(先生:市野廣介from Yellow Peril)


田中君と鈴木君と山田君の歩く速さを基に、各々の歩いた距離を求めるという、
整数比を用いた極々ありふれた算数の問題を皆で解く、というシチュエーションにおいて、
どこからともなく音階を意識した旋律が流れてくる、というシュールな授業。
実は道を表している線がギターの弦になっていて、
歩いた距離を求めていくことによって平均律に基づく音階が出来上がっていく、
という仕掛けだったのだけれども、
単純に問題の文章が難解で、計算も意外と難易度が高めだったということもあり、
普通に皆真剣に問題を解いているという空気が蔓延。
先生の回答が間違っているのでは?との疑惑も浮上し、
授業は支離滅裂に幕を閉じたのでした。


・2時間目 社会(先生:原田京子、關伊佐央)


にせんねんもんだい””曽我部恵一”という二組の体育館出演アーティストを題材に、
彼らのバックボーンをあくまで”地理の授業的”に、
原産国、原材料といった言葉を用いて行ったポップミュージックの歴史の授業。
簡単に概要を書くと、


にせんねんもんだい→ノイズ/インストロック→Sonic Youth→Post Punk
曽我部恵一渋谷系はっぴいえんどBuffalo SpringfieldNeil Young


という流れ。
自分自身思ってもみなかったほど上手く講義をすることが出来てびっくり。
きっと参考までにYou Tubeで見まくっていた”金髪先生”の影響があったのだろう。
ドリアン助川氏に感謝(今なにしてるんだろ?)。


・3時間目 国語(先生:ヒナミケイスケ)


“歌詞”に焦点を当てた盤取りゲーム”百盤一首”。
私達が独自でアレンジした演奏を聴いて、曲を当てるというこの遊び、
この時間も思いのほか盛り上がりました。
私が選曲しアレンジした、PJ Harvey加藤登紀子が、
参加したお客さんには全く分からず非常に残念無念でした。
私がカバーしたアーティスト…


RadioheadBeckThe SmithsPJ Harveyユニコーン加藤登紀子坂本九


メンバー内で大ウケだったYellow Peril選曲のカバー、
スピッツ空も飛べるはず(ラジオ体操風)”があまりウケなかったのも悔やまれます。笑


・4時間目 音楽(先生:若松さやこ)


この時間だけは大真面目。私がかつて師事していたヴォイストレーニングの先生をお招きし、
“60分で変わる発声”をテーマに本格的に授業を行っていただきました。
流石にこの時が”生徒”の入りのピークで、
用意していた50枚の授業用プリントが底をつき、すぐに追加で刷りに行くという非常事態。
およそ50〜60人が揃って発声をするその光景は、この日一番のハイライトでした。


・5時間目 理科(先生:高橋弘毅from Yellow Peril)


Black Boxが自信を持ってお勧めする”ドライアイス演奏”を、
お客さんに楽しんでもらおうという実験形式の授業。
お客さんを4つの班に分けて、実際にドライアイスで音を出してもらいながら、
各自掲げたテーマに沿って最終的に演奏→皆で判定という流れでした。
各班のテーマ、演奏内容は・・・


1班”あったか鍋パーティ”…鍋にドライアイスを皆で擦りつける、鍋蓋の開け閉めでEQを再現。
2班”森林宇宙”…ドライアイス上に空き缶を転がし、コーラスエフェクトを用いて美しいハーモニーを構築。
3班”赤髭”…スネアドラムのスナッピーとドライアイスとの接触(どんな音か忘れた)
4班”昔のアニメのコンピューターの音”…ディレイ/サンプラーで繊細な音を繋ぎ合わせビートを構築。


結果、4班の優勝(多分、特に理由は無い)。


以上、ご来場(ご受講)誠にありがとうございました!

廃校フェスまであと5日!

廃校フェスまで残り5日を切りました。
Black Boxでは連日会議で確認したりと、2ヶ月間の準備も最終段階を迎えております。教室は去年と同じ1-2がBlack Boxのホームです。そこで行われるミュージシャンによる"授業"はまず他の教室では見られない独特な物になってくれることでしょう。ご来場予定の方は是非足を運んで授業を受けてみてください。為になることや、他では経験できないこともたくさん盛り込んであります!-koki

写真は去年の模様です。


あとがき:Black Box Broadcast Vol. 6

季節がかわろうと、ヤリが降ってこようと右往左往のBlack Boxメンバー、第6回目のブロードキャスト無事に乗り切りました。ゲスト出演者、お客さま、ありがとうございました。今回はゲスト2組と来る5月6日の廃校フェスの話もあって、交通整理がちょっと大変でしたが(笑)、また楽しく過ごすことができてうれしく思います。うれしい限りです。

今回お届けしましたゲスト出演者は、バイオリニストのイケダヨウコさんと、バンドのplat home nineでした。


イケダヨウコさん<http://www.myspace.com/moleslope

moleslopeというバンドで活動されているようですが、今回はソロで演奏して下さいました。イケダさんは電気バイオリンなのですが、それはびっくりするくらい暖かくて、豊かな音色でした。バイオリンはコンスタントな練習がキモな楽器だとよく言われますが、彼女のステージ上の安定感というか貫禄をみれば、あ、練習してそう・・・とトリップしつつも思わされるのでした。足元はギターリスト顔負けのペダルやエフェクターがずらーっと並んでて、いくつもループを重ねていくうちに小さなオーケストラを聴いてるようなイメージがわきました。ウワモノのボイスだけでなく、どっしりしたリズムも作り出せることがとても印象的でした。


plat home nine<http://www3.to/ph9

plat home nineのメンバーとは5年前くらいから知り合いなのですが、僕にとってまさに「継続は力なり」という言葉を象徴する人たちです。まじめ、なのです。実は彼女らが出演することを知ったのが遅くて、他のblack boxメンバーが勧誘したそうで、間違いなくplat home nineもこの何年間で存在がデカくなったんだろうが、同時に世の中狭いものだ、と思いました。日本語が崩壊していてスミマセン。plat home nineの曲は一見トリッキーのオルタナロックに聞こえますが、身を任せてみると爽快な、素朴な風景が見えてきます。ギターボーカル、ギター、ドラム(兼シンセ)の体制ですが、迫力満点です。ギターの小原さんはやわらかいものが好きな変態ですが、それは彼の甘いマスクで許されることでしょう。ギターボーカルのエノは5年前、「私、歌えませんから」と大嘘ぶっこいてたことを暴露します。ドラム(兼シンセ)のナカジは・・・本当にいいドラムたたくよ。以上。ヒケ

Black Box Broadcast Vol.6

Black Box Broadcast Vol.6
●日時:2009年4月18日(土)
●時間:open/18:00 start/18:30
●場所:笹塚Museum Gスタジオ(http://www.studio-museum.com/sasazuka/index.html)
●料金:¥1000-(ドリンク、フード込み)
●出演(A to Z)
・ヒナミケイスケ (http://www.myspace.com/hinsi)
・イケダヨウコ(from moleslope)(http://www.myspace.com/moleslope)
・Plat Home Nine(http://www.myspace.com/plathomenine)
・關伊佐央 (http://www.myspace.com/isaoseki)
・Yellow Peril (http://www.myspace.com/yellowperilnet)


※会場に画材道具を設置しておりますので、イベント中にご自由にお絵かきできます&展示もできます!


ライブハウスもクラブも苦手な人にお届けするBlack Boxのホームパーティー的イベントです。会場はちょうど1LDKの家庭のような広さにおいしいお料理とお飲物も用意してお待ちしてます(持ち込みも自由)。出入りも自由な空間でライブ演奏他トークショー等企画を盛り込んでおります。知り合いの家に遊びにいくような気持ちで気軽に遊びに来てください。

お問い合わせ

blackboxblackboxblackbox@gmail.com

オフィシャルホームページのアドレスが変わりました!

ご迷惑をおかけします。
先日立ち上げたオフィシャルホームページですが、アドレスが変わりました。旧アドレスの方はまもなく開けなくなってしまいます。
新アドレスはhttp://blackbox.art-studio.cc/です!
ご注意くださ〜い!

管理人

オフィシャルサイトを立ち上げました

自分の人生は軌道からずれっぱなしではありますが、Black Boxの活動はようやく軌道に乗って来たと思います。
というわけでオフィシャルサイトを立ち上げてみました。右のリンクからも飛べますが、一応リンクを貼っておきます。こちらです。
まだ作り途中ではありますが、廃校フェスの授業の情報や各アーティストの情報等ブログ形式では紹介しきれなかった情報が満載です。
何かご不明な点や意見が御座いましたらblackboxblackboxblackbox@gmail.comまでお知らせください。

koki

御陰さまで、

昨日で第5回目を迎えたBlack Box Broadcast、
今回はかなり私達がイメージする内容に近づけたのではないかと思います。

今回はBlack BoxのメンバーでもあるMETROGEEKの湯浅晃氏をゲストに迎えたこともあり、
今までで一番の集客を記録したにもかかわらず、
アットホームな空間は奇跡的に維持され、
ライブパフォーマンス以外のプログラムも思いの他盛り上がり、
ご来場された方々からの嬉しい反応を肌で感じることができました。
初対面のお客さん同士で会話が盛り上がったり、
会場に用意した打楽器(タブラ!)でライブ演奏にお客さんが加わったり、
ライブハウスやクラブのイベントでは中々見受けられない、
フレンドリーな空気を今回は特に上手く作り出すことができたと思います。
それでは今回のゲスト出演者のリポートをつらつらと。


・湯浅晃(from METROGEEK)
滅多にお目にかかれない、METROGEEKのG,Voである湯浅氏のソロパフォーマンス。
アコースティックギターにマルチエフェクターを繋ぎ、
ベースアンプからエフェクト音、ギターアンプからギター音を出すというかなり特殊なセッティングで、
METROGEEKの深遠で幻想的なムードを再現しようという試みだったゆえ、
狭い空間でアコギ一本の弾き語りという佇まいが上手くマッチせず、
当人から”やり辛い、(自分の世界に)入り込みづらい”という反応をリハーサル中に見て取れたのですが、
照明を暗くしたりすることで、本番は何とか良い雰囲気で演奏していただけた様です。

一曲一曲違った変則チューニングで演奏する、というコンセプトがあったためか、
曲間ではチューニングを変えながら、これまた貴重なMCも拝聴することが出来ました。
実は湯浅氏は普段の会話もとても面白い方なので、
こういったキャラクターが公になるということは、個人的にはとても喜ばしく思います(笑)。
彼らが拠点とするライブハウスでは、
危うく湯浅氏が”説法をする”というパフォーマンスでブッキングを組まされそうになったくらい、
氏の話はとても面白いのですから。

しかしまあ、こうやってギターと歌だけでMETROGEEKの曲を聴くと、
本当に純粋にいちPOPソングとしても、とてもクオリティが高いことを強く実感させられます。
決して揺るがない真の普遍性がそこに備わっているのです。
是非多くの方々にこの音楽に触れていただきたい、と強く願います。


・アウトクトナ音楽の紹介(小川隆氏のコーナー)
今回、通常のライブパフォーマンス以外の初めての試みとして、
先月当イベントにいらしていただいたDTP・デザイナーの小川隆さんに、
長年慣れ親しんできたアンデス地方の伝統音楽”アウトクトナ音楽”について、
ご持参いただいた民族楽器やYou Tubeの動画などをネタに、
トーク番組のように進行させていただきました。
私自身、慣れないトークショーホスト役に最初は緊張していましたが、
小川さんがとても流暢にお話ししていただけたので、
とてもスムーズに話を進めることができました。
特に、小川さん持参の楽器を実演していただけた部分では、
一同固唾を飲んで演奏に聴き入るという、本日一番の山場を迎え、
会場に居る方々皆が同じ空気を共有し、盛り上がるという、
素晴らしい瞬間に立ち会うことができました。

今後はこういったプログラムに更に力を注いで行くとともに、
会場にお越しいただいた皆様に色んな楽しみ方を提供できるように、
Black Boxメンバー一同励んでいきたいと思います。
そして、今回の試みに快く協力して下さいました、
小川さんに心よりお礼申し上げます。