Black Box Broadcast Vol.5

Black Box Broadcast Vol.5

●日時:2009年3月21日(土)

●時間:open/18:00 start/18:30

●場所:笹塚Museum Gスタジオ

●料金:¥1000-(ドリンク、フード込み)

●出演(A to Z)

ヒナミケイスケ

關伊佐央

Yellow Peril

・湯浅晃(from METROGEEK)

今回転換時に以下のプログラムが用意されております。
・小川氏によるアウトクトナ音楽の紹介
・ジャンクショップ巡りツアー報告
ドライアイス演奏の実験(音源公開、実演)

※会場に画材道具を設置しておりますので、イベント中にご自由にお絵かきできます&展示もできます!
(前回ご好評いただいたお絵描きコーナー、引き続き行って行きます。皆様どうぞご自由に書きなぐって下さい!)

●今回のフード
前回好評だったサンドイッチとポテトサラダ、人参サラダ、ピクルスを用意します。具材は当日のお楽しみです。かなりの量を用意する予定なのでお腹をすかせて来ても大丈夫です☆
●ドリンク
酒類はありませんが、ホットコーヒー、紅茶、ジュース類をご用意してあります。
要望などあれば気軽にお伝えください!



ライブハウスもクラブも苦手な人にお届けするBlack Boxのホームパーティー的イベントです。会場はちょうど1LDKの家庭のような広さにおいしいお料理とお飲物も用意してお待ちしてます(持ち込みも自由)。出入りも自由な空間でライブ演奏他トークショー等企画を盛り込んでおります。知り合いの家に遊びにいくような気持ちで気軽に遊びに来てください。

お問い合わせ

blackboxblackboxblackbox@gmail.com

散歩道:銀座の「巷房」



銀座一丁目の「巷房」[http://www.spinn-aker.co.jp/kobo.htm]というギャラリーに行ってきました。生まれてこのかたアートギャラリーというものとはまったく縁のない生活をしてきましたが、あるきっかけで小学生時代の幼なじみがいまや画家さんであることを知り、勇気を振り絞って古い雑居ビルに踏み入れてみました。目指すギャラリーは建物の3階でしたが、上記の写真であるように、まずは建物そのものに感激しました。銀座のど真ん中とは思えない静けさにつつまれて、うす暗くて怪しげで美しい空間でした。この巷房以外にも色んなギャラリーがあって、本当は数時間ウロウロしたかったのですが今日は寄り道だったので目的地のみの散策となりました。

この巷房、ですが、私の浅い理解では独立系のアーティストが展覧会を開催するところです。展示されるジャンルも様々で、平面の他にもインスタレーション、写真、立体、テキスタイル、ガラス、セラミック、等々。私が本日会いにいったのは小森琢己さんで、ジャンルは版画(3月14日まで)でした。私は恥ずかしいくらい絵については素人ですが、綺麗な絵を少しの間、眺めることができて嬉しかったです。元気が出る絵が好きです。氏も私のぎこちない挨拶にも関わらず気さくに話してくれて、ケイスケ君は長いこと会社に努めていて立派だなぁ、と真顔で褒められ、穴に入りたくなる。全然そんなんじゃないのに。すごいなぁ、ステキだなぁと口にしていると、好きなことに時間を使えるから幸せです、とストレートをくらう。説得力を持って言える人は、少ない。静かな貫禄を感じました。

この世界で何が普通なのかは分かりませんが、大体2年に一度のペースで展覧会をするのだとか。そして、版画の原盤は事前に決めたプリント数をすった後は、処分してしまうんだとか。いわゆる音楽活動、ライブ活動と重ねながら話を聞いていると、へーとかふーむとか、とにかく終止ウムムと考えさせられるひとときでした。

ヒケ

Black Box Broadcast Vo.4 あとがき

4回目を迎えたBlack Box Broadcast、ようやくイベントの空気も安定して参りましたね。
練習用の貸スタジオでこっそり、のはずが結構勝手知ったるな感じで、何とも言えず心地の良い空間に仕立て上がってます。とはいえ、毎回「やってみなければ分からない」ところがないと気が済まない人間の集まりですから、ふと気付くと、ああ、こういうことだったのかと今更ながら気付く点も多々、でございます。

今回はゲストミュージシャンとして、絵描きでもあり、実は人気漫画家でもあるアニュウリズム君をお迎えして、
ご来場の皆様も含め童心にかえって落書きし放題の場とさせていただきましたが、こちらの不安をよそに皆さんかなり熱中していただけたご様子でしたね。素敵な作品がたくさん生まれました。なにより嬉しかったのは、皆さん傍目を気にするでもなく奇を衒うでもなく、ただただ真剣に思うがままに描いて、結果でき上がった訳の分からないものをああだこうだ言い合って、とにかく楽しそうだったこと。とかく表現て言葉は個人の世界観がうんやら面倒くさいものに包み上げられてしまいがちですが、結局ああやってコミュニケーションの場にさらされて初めて意味を持つのだなと、ちょっとほっといたしました。
そもそも映像配信が云々とか、いろいろ企てもあったこのイベント、開けてみればブロードにキャストするどころかかなりナローなアットホームさを醸し出している現状ですが、思えばブロードキャストという発信者と受信者の断絶が実社会における架空のパノプティコンを生み出し続けている(いまだに)現実にあって、お茶の間を模した会場セットを目の前に崩壊したブロードキャストを曝し続ける馴れ馴れしさは、意外と感慨深いものだなと、独りごちてしまいました。この感覚は残念ながら今日のライブハウスでは味わえませんね。

ホームな感じも手伝ってか、今回はブラックボックスメンバーも含めてかなり充実度の高い演奏内容でした。
個人的にはこれまで何度か拝見してきたアニュウ君の演奏が、あの場の空気ではじめて身に迫るものに感じられたこと、ヒナミさんケルト語の軍歌が聴けたことなど、喜びの多い一日でした。
一つ難をあげるとすれば、せっかく苦労して作ったサンドイッチがはけきらなかったことくらいですかね。
来月も頑張るから、皆さん遊びにきてくださいねー。

悪文担当 市野

Ruby Room

急かされている様なので書きます(笑)。


先日、渋谷のRuby RoomというバーのOpen Micを見学に行きました。
お店は渋谷の大通りの路地を入って、さらにその通りの裏に回るという、
隠れ家的な場所にそのお店はありました。



建物最上階の屋根裏的な店内で、
お客さんは外人さんと日本人が半々、と言ったところ。
比較的若い方々が集まっているように思えました。
私達が入店した20時頃は、店内は十数名くらい。
しかも後にその殆どがOpen Micの出演者である、という事実に気が付きました。
ステージの演奏が終わると私達の左手にいたお客が徐に準備を始め、
その演奏が終わると次は私達の右手にいたお客が、という感じで、
基本的には皆何度も来ている常連さんなのかな、という印象を持ちました。



店内にはドラムキットもあり、
演奏者の殆どはバンドセットでの演奏でした。
そして想像通り、ブルース系の方々が多いようです。

時刻が21時を回ったあたりから、急にお客さんが増えだし、
狭い店内に30〜40人のお客さんがひしめく賑わいに。
一緒に行った友人の一人が急に体調が悪くなり、
賑わい始めで私達は店を出てしまいましたが、
きっと夜遅くまでOpen Micは続いて行ったことでしょう。



結果、常連さんが顔を合わせる場である、という感じだったのですが、
入店チャージもドリンク代だけなので、
ライブハウスに比べればそれはもうオープンなスペースであると言えます。



頃合いを見て私も挑戦してみたいと思います。



2009年冬のライブツアー

ここ数日様々な場でライブを見る機会が多かった。
この場でざっと振り返ってみたいと思います。


●1/22木曜日
@新宿Nine Spice 
料金1500円(実際はゲストで入れさせてもらったけど…)
お目当ては「押し絵と旅する人」 。彼らを見に行くのは二回目で過去に自分が実現したかったもの(演劇と音楽の融合)を形にしているバンドとしてとても興味がある。彼らのライブを見ると想像力をかき立てられて、いいことなのか分からないけど、あそこにこれを入れたいって思ったり、ここをもっとこうしたらいいなって思ったり、と普通のライブを見るときとは違う楽しみ方ができる。その後出ていた「freeride management」も個人的にはかなり楽しめた。ギターをアンプやスピーカー含めて4つの系統に分けて出力しているのだが、それがまるで二人以上のプレイヤーがいるような音になって耳に入ってくる。好き嫌い抜きにここまでやってくれるとお客的には十分楽しめるのだ。

かなり見応えのある日だったのにフロアーにはお客は10人弱。。。一体どうしてなんだろうと、日本のライブハウスの現状を肌で感じた日でした。


●1/25日曜日
@渋谷Seco Lounge
料金2500円ワンドリンク込み
「Classical Wicket」を目当てに行った。彼らはDJと生演奏(Bass+Drums)という形態で活動をしているクラブ主体のユニットだ。生演奏用の場所ではなかったこともあって、残念ながらその特徴は形を潜めていたようであった。個人的にはもう少し生演奏を生かせるような方向の方が好みではある。しかし、作り込まれた彼らのトラック自体にはとても魅力を感じるので難しい。また見に行きたい。


●1/27火曜日
@渋谷Ruby Room
※この日のハコについてはレビューが載ると思うので省略


●1/29木曜日
@渋谷Trump Room
料金2000円
「Merblue」を見に行った。全員プロで活躍する方々なのでさすがの演奏。心地よいグルーブに会場の誰もが楽しんでいた様に見えました。ただ彼らを見ていて、プロのプレーヤー=個性をそぎ落として形を整えたもの、というのが率直な感想でした。特にボーカルの方は全く外れること無く正確無比な歌を淡々と歌っていた。皆とても楽しんでいただけに、私はどうも府に落ちないままライブは終わりを迎えてしまった。感情を込めて演奏するだけが音楽ではないですよね。そう自分にいい聞かせながら会場を後にした。


●1/29木曜日
渋谷駅前の路上
料金タダ
上記のイベントで腑に落ちないまま帰ろうとした所、駅前で馬鹿でかい音でジャズをやっている輩を発見。憂さ晴らしに見に行った所、半径5メートルくらいがかなりの熱気に包まれていた。演奏曲はSpainで編成はドラムとベースとサックスだった。決してきれいな演奏では無かったし、良い音でもなかった。しかし、その場には熱気があった。サックスは膝をつかんという姿勢になってきりきり言わせながらありったけの感情を込めて吹いている。ドラムもかなりやり手で小振りのセットに向かって体全体で体当たりしているような勢いだった。お客も軽く人だかりができるくらいはいて、行き来する人々が足を止めたり、私のように遠くでやっている音に反応して来るお客などが増え続けていた。

そうか、私が求めていたのはこれだったのか。この場だったのか。
一曲終わるごとに人だかりから歓声があがり、多くの人がフライヤーを手に取ったりCDを求めたりしていた。彼らは渋谷の街と人々と一体になっていたのだ。その熱気を帯びた、日本ではなかなか見ることのできない光景は、神々しく光り輝いて、爆音を夜の渋谷に放出し、やがて警察に止められていた。
しかし短時間でもそういった場を作り出す力を前にして、何か勇気付けられた気がして安心して家路に着いた。
こうして私の2009年冬のライブツアーは幕を閉じた。

ちなみにこのバンドは「Quartet Gau Dav」というらしく(普段は4人編成らしい)2/8にライブをやるそう。願わくば私は彼らを今一度ストリートで見たい。

Koki

Livia Rev Artist Review

アーティスト: Livia Rev

ウエブ: 無

試聴:  CDを買うか、youtubeで覗き見

編成:  ガチンコのクラシックピアノ

地域:  パリ

クラシック音楽って、曲目が有名だと演奏者より曲のイメージが先行してしまいがちなんだと思います。それもそうのはずです。昔の作曲家が残した譜面を眺めていると、イヤになるほど表現指示が音符単位で細かく書かれています。この音符はちょっと強め、ここの小節は歌うように、ここからここまでクレッシェンド。ここがはじまり、ここが終わり。ここまではっきりしているんだったら、究極の演奏者はコンピューターなのではと頭をよぎることもありますが、当然ながらそうじゃありません。人間のタッチなくしてはクラシック音楽は絶対成り立ちません。不思議なものです。

要するに、クラシックの演奏者って、持ち味とか個性を発揮する隙間がすごく狭いということになります。いいじゃん音符だけ弾いて演奏は自由に思うようにやれば、という考え方もありますが、それでは曲のアイデンティティが失われてしまいます。新しく出来たものが良いか悪いかは聞き手次第ですが、楽譜に書かれた「意図」が少しでも演奏者の意識から外れた時点で、厳密に言うとG線のアリアはG線のアリアでなくなってしまいます。これは、一応私の意見です。私自身はクラシック演奏者たるものは楽譜にしばられた上でがんばってる方がかっこいいと思っています。みなさんはどうでしょうか?私が、つまらんことを言っているのかもしれません。

さてLivia Revですが、ハンガリー人の94才のおばあさんです。その歳で現役プロであること自体が彼女の化け物っぷりを匂わせますが、私はこの人のプレイが大好きです。下手に語れませんが、彼女のライトタッチが絶妙、それに尽きるのだと思います。クロード・ドビュッシーのベルガマスク組曲の、「月の光」。この演奏を聴いたとき、あまりにも有名な曲ですが僕の中では新しい生き物として生まれ変わりました。いや、ちがうかな。先ほどの話に戻りますがまぎれもなく「月の光」だったのですが、見事に彼女の個性が「乗った」「月の光」でした。

ご参考まで、youtubeをはっておきます。

http://jp.youtube.com/watch?v=rMw_AY6w4dk

2009/1/23 ヒケ

Black Box Broadcast Vol.4

Black Box Broadcast Vol.4

●日時:2009年2月21日(土)

●時間:open/18:00 start/18:30

●場所:笹塚Museum Gスタジオ(http://www.studio-museum.com/sasazuka/index.html)

●料金:¥1000-(ドリンク、フード込み)

●出演(A to Z)
・アニュウリズム(http://www.myspace.com/anyuurizumu) 

・ヒナミケイスケ (http://www.myspace.com/hinsi)

・關伊佐央 (http://www.myspace.com/isaoseki)

・Yellow Peril (http://www.myspace.com/yellowperilnet)

etc...

●Special Program
アニュウリズム氏のイラストによるインスタレーションあり!!

ライブハウスもクラブも苦手な人にお届けするBlack Boxのホームパーティー的イベントです。会場はちょうど1LDKの家庭のような広さにおいしいお料理とお飲物も用意してお待ちしてます(持ち込みも自由)。出入りも自由な空間でライブ演奏他トークショー等企画を盛り込んでおります。知り合いの家に遊びにいくような気持ちで気軽に遊びに来てください。

お問い合わせ

blackboxblackboxblackbox@gmail.com